ホワイトオウルのメールマガジン
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今後 工事費は値上がりしていく


読者 様

お読みいただき、ありがとうございます。
設備監査事務所ホワイトオウルです。


当事務所では
工事の見積書を精査する際、
過去の類似した工事の見積書を
参考にすることもあります。

いつも思うのですが…

高くなったなぁ…

物価や原油,鉄,木材の価格変動は
除いたとしても
やはり10年前,5年前と比べて
見積額の高騰は顕著です。

その最大の理由は

やはり 人件費

今回は そんなお話です。


昨今、日本の建設業界は大きな節目と言われています。
職業の多様化と少子化に伴う働き手の不足は
建設業界にも大きな影響を与えており、
労働環境の規制強化も働き、
工事の許容量が落ちています。

建設産業全体の就労者数は、
ピークだった1997年に比べ
2018年で27%減少。

つまり

築40年前後の建物が多く存在する昨今において
工事を望む声は増えているにも関わらず、
依頼できる業者さんは減少している。

工事の需要と供給が合わないのです。

その結果、売り手市場化が進み、
人工(にんく)をふまえた工事価格は
ここ数年で大きく増大。

そして 今…

施工業者は、
「やりたくない工事は やらなくても良い」
そんな時代に足を踏み入れています。
  • 危険
  • 汚い
  • 割りに合わない

そんな工事はやらなくても、仕事に困らない。

施設を所有する側にとって、これは危機です。


当事務所の見積査定も
施工業者さんからすれば、一見デメリットでしかない。

ただし、私共の場合は、
施工業者さんにも十分な見返りを用意するから
成り立っていること、ご認識ください。


今後、建物・店舗をうまく維持管理するうえで
最も大切なこと

それは

工事発注者 と 受注者 の良好な関係性

間違いなく、これに尽きます。
道徳的な部分だけでなく、
ビジネスとしての観点も含めてです。


最後に
失礼を承知の上で、少々注意喚起を。

「お金を払う発注者が偉い」

確かに10年前はこの概念が通用しました。

しかし、
現在は間違いなく自分に不利益を被ります。

もし、思い当たる節があるようでしたら、
施設の価値を落とさないためにも
ご考慮いただければと思っております。


建設産業全体の就労者数は
今後も減少の一途を辿ると考えられます。

だからこそ、
施工業者さんにも

「今回、工事を請けて良かった」
「また困ったら いつでも呼んでください」

心からそう言ってもらえる
そんな発注がしたいですね!

利用する全ての人にとって「誇り」であり続ける。
そんな建物・店舗で溢れる社会を目指します。
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