ホワイトオウルのメールマガジン
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見積書 「一式」表記はダメ!


読者 様

お読みいただき、ありがとうございます。
設備監査事務所ホワイトオウルです。


業者さんから受け取った見積書

一式

とか書かれてませんか?

その見積書、残念ですがアウトです…


見積書の書き方に法律はありません。

そして、
金額もサービス提供の対価ですから、
その業者さんそれぞれであることは問題ありません。

しかも、
サービスの中身を詳しく言われても
よく分からないから
問題が解決できるならそれでOK。

ですから、
工事の見積書には「一式」とよく書かれます。

「信用」の世界ですね。


ですが、
工事額を落としたいのなら、
一式表記はダメです。

比較ができないためです。

これでは正直なところ、
相見積を他業者さんから用意しても
意味をなしません。

金額だけでなく内容も同じです。

例えば、
事務室にエアコンを取り付けたいとします。

2社から見積をもらって、
A社:30万円
B社:32万円

どちらの業者さんも
部屋の広さに対して十分な能力の
エアコンを選んでくれる。とのこと。

さて、
「部屋が涼しくなれば、何でもいい」

本当にそうですか?

A社:聞いた事の無い海外メーカー製
   保障 1年
   製品の利用者満足度 2.8/5.0

B社:東芝製
   保障 3年
   製品の利用者満足度 4.7/5.0

どうでしょう?
それでもA社でも構わないですか?
では…

A社:エアコンの電源を考慮しておらず、
   事務室の電子レンジと一緒に使うと
   ブレーカーが落ちる。

B社:エアコンのために、単独の電源配線工事を
   額内に含んでいる。

B社を選びませんか?
むしろA社はクレームしたいくらいですよね。

こういったことも
本来 見積書を見ただけで分かるわけです。


工事見積をいただいた際、
「一式」と表記されていたら、
内訳書」くださいと聞いて見ましょう。

(…業界の人か?)
と思われるだけでも工事の緊張感が高まります

中には
「うちは全て一式表記しか出しません」
とか言う業者さんもいます。

作成の手間を省いて、還元しているならまだしも
  • 公表したくない何かがある。
  • 営業担当者の力量不足
であることも多く、
当事務所としてはあまりお勧めしません。


そして、
見積書の詳細を2社以上で見比べてみる!
これだけでも妥当な内容・金額に大きく近づきます。

分からないワードも多いでしょう。
ですが、2社で大きな金額差が生じているところ
だけ、注意してみてください。

当事務所の場合は、さらに
過去の実績データとの比較
業界の部材仕入れ額の水準
業者さんの規模による水準
などから、金額においては精査します。

せっかく大金を支払うわけです。

妥当性を模索する手がかりとして
是非、「一式はダメ」ご参考ください。

利用する全ての人にとって「誇り」であり続ける。
そんな建物・店舗で溢れる社会を目指します。
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