ホワイトオウルのメールマガジン
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建物の中が臭い!


読者 様

お読みいただき、ありがとうございます。
設備監査事務所ホワイトオウルです。


今回ご紹介する事例、

1階に喫茶店を収容するオフィスビルです。

危うく「騒動勃発」でした…


オフィスビルのオーナーさんからご連絡を
いただきまして、

なんか食べ物臭い…

とのこと。

さっそく、現地を見て参りました!


今回のオフィスビルは、それなりに大きいビルで
一番気にしたのは
「中央管理方式」を給排気で採用していること。

※中央管理方式とは
ざっくり言うと、1箇所の屋外箇所から空気を
取り込み、分岐して屋内の各所に給気。
排気はその逆で、各所の排気を集約して
1箇所の排気口から屋外へ放出。

最初、現地を拝見するまでは、
喫茶店の厨房排気などが、主管で漏れてるかな…
と思ったんです。

オーナー側は
よく分からないけど、「喫茶店のせい!」だと…

いや、ダクト主管が原因なら共用部ですよ!!!


が、
屋上の給気口を確認して分かりました…

となりのビルの排気口が近い!

完全にお隣さんのラーメン屋の匂いを吸い込んでいる…


最近、お隣さんの1階が
「おにぎり屋」から「ラーメン屋」に
変わったそうです。

今までも排気を吸っていたけど、
気付かなかっただけですね。

さぁ、原因は分かったけど、解決が問題!

お隣さんが新規で排気口を設ける前なら、
事前に当事務所なら注意するのですが、
もう何十年も前からとなると…

訴訟とかします…か…?


結局、今のところは
お隣さんには事象を話しました。

すぐの解決は難しいので、次回外壁などを
工事する際に排気位置を変更するとのこと。
(申し訳ない、とは言ってくれました)

こちらのオフィスビルとしては、
排気の匂いが強い時間帯だけ、
給気を絞ることとしたそうです。
(あくまで一時的な対応として)


東京のような
お隣さんとの距離が近い建物同士は

物理的には接触していなくても
影響は大きいですね。

「窓を開けたら、1m先にお隣さんも窓」
とかね…


近隣で工事がある際は、
できあがってから文句を言っても解決しない
場合がほとんどです。

こちらもできる限り工事完了後をイメージして
近隣工事に興味を持ちましょう。

利用する全ての人にとって「誇り」であり続ける。
そんな建物・店舗で溢れる社会を目指します。
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