長期修繕計画がコストを落とす
「長期修繕計画」
というワードをご存知でしょうか。
その名が示すとおり、
建物の今後数十年という期間を対象とした
修繕の予定表です。
調べると分かりますが、
基本的にはマンションでよく聞くワードです。
が、当事務所では
全ての建物・店舗が対象だとしています。
これですね、
ハッキリ申し上げて
建物・店舗の所有において非常に大事です!!!
「維持費を落とす」なんて長期修繕計画の
及ぼす効果のほんの一面でしかありません。
今回は、長期修繕計画作成のメリットをお話します。
当事務所では、
長期修繕計画を組むことで
- 長期的コストの圧縮(15%削減も可能です)
- 戦略的資産価値の向上
- 事業計画に直接紐付け反映できる
- 建物を利用する方々の夢を叶える
といった効果が主に得られると実感しています。
①コストの圧縮
建物の躯体や設備ごとに更新時期を組んでいくと
予算に応じて
工事をまとめたり 分けたりといった
計画を練ることができます。
これが長期的コストを削減するうえで
非常に有効です。
また、急に何かが壊れた際にも
改修すべきか応急処置でよいか
の判断目安となり、
無駄な出費を限りなく抑える事に成功します。
②資産価値の向上
建物の一生でかかる費用を
ライフサイクルコスト(LCC)といいます。
このLCCの80%を占めるといわれるのが、
維持管理費です。
建築費などごく一部ですね…
このLCCをいかに抑えて
利益や満足度を
その建物で築いていけるか
戦略を練るには、LCCが見えていないとですね。
③事業計画に反映
例えば、
建て替え・リニューアル・売却…
どのタイミングでどの選択をすることが最善か…
建物の維持費というのは
収支的にも大きな項目ですから、
ここで選択に沿った修繕計画があるかないかで
億単位の金額差が生じます。
④夢を叶える
「いつかやりたい…」
そんな工事ありますか?
予算に余裕ができたらと思っている方。
そう簡単にできる日は訪れませんよ…
確かに年間の修繕予算は、
随時発生する経年劣化を直すことで精一杯
かもしれません。
しかし、
やりたい工事,投資的工事を
何年後が適正か 判断した上で予定する。
だからこそ
その工事までの修繕費の調整が
可能となるのです。
費用的な効果も絶大ですが、
利用する方々のモチベーション向上も
効果として非常に大きい。
「3年後には、リニューアル ♪」
そんな計画組みたいじゃないですか。
例えば商業ビルなどの場合、
お客様だけでなく、
従業員の満足度も上げてくれます。
間近になると皆そろって改装の話題。
リニューアルイメージなども
社内で意見を出し合って、
一丸となって施設を盛り上げていく感覚。
昨今の労働者不足、
離職率にすら影響を与えかねない長期修繕計画。
無ければ作成のご検討を。
あれば既存の修繕計画の妥当性を。
一度考えてみてはいかがでしょうか。
※長期修繕計画は存在するだけでは意味がありません。
定期的に見直してこそ本来の効果を発揮いたします。
ブログの著者
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【健全で持続的な 施設,店舗の活用を支援】
・110社5600件以上の工事精査実績
・40以上の施設管理マネジメント
設備監査事務ホワイトオウルでは、
工事精査部門を持たない事業者様、工事経験の知見が少ない店舗様に向けた、施設管理や工事発注についての無料相談窓口を設けております。
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「ホワイトオウルの査定サポート」
ホワイトオウルでは、修繕や改修などの工事(設備更新)に向けて、施工内容や価格の査定を実施、より工事を発注しやすいものとするための支援をしております。費用は実質無料です。査定や交渉にて工事価格が改善された場合のみ、削減額の一部を出動費としてご請求となります。工事に費用的メリットが発生しなかった場合の請求はございません。
▼過去実績の手数料額▼
対象の工事規模や内容によって異なりますが、削減額の10~30%を手数料とさせていただいております。
◇ 見積価格1000万円・査定による減額97万円の工事:《出動費170,000円》
◇ 見積価格13万円 ・査定による減額2.1万円の工事:《出動費2,700円》