原状回復 工事費 が 高い …
原状回復 とは
原状回復 という工事は非常に特殊で、
なかなか知見を持った状態では迎えにくい工事です。
今回の新型コロナウイルスによる影響で、
テナント入居型事業を行っている事業主様の撤退が
残念ながら頻繁に発生している状況です。
運営難により事業を撤退する場合、
予算が無い状態であることが当然多いわけです。
にも関わらず、退去時にはお金がかかります…
そうです、原状回復費用です。
ただし、
そうなっても貸主側は原状回復を逃すわけにはいきませんので
事前に敷金をいただき、工事費を捻出するわけです。
この原状回復費、ビルや店舗の仕様に回復させる都合から
オーナー側が選んだ施工業者,施工費で至りますが、
この原状回復費は安ければ安いほど、敷金が帰ってきます。
本来は検討したい工事費用です。
「敷金」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年2月24日 (水) 21:19 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/敷金
原状回復 は「B工事」
原状回復工事は、基本的にB工事とされています。
賃貸借契約上で記載されていることがほとんどです。
そもそもB工事とはなんでしょう?
A工事:費用負担 - 貸主
施工業者 - 貸主側が指定する施工業者
工事対象 - ビルの構造躯体,エレベーターなど
B工事:費用負担 - 借主
施工業者 - 貸主側が指定する施工業者
工事対象 - 借主の希望によりビル仕様に変更を加えた個所
C工事:費用負担 - 借主
施工業者 - 借主が指定する施工業者
工事対象 - 専有部の内装の一部やLAN工事など
つまり、原状回復工事は
「貸主指定の業者」で行われるということです。
そのため、
支払いが生じる場合、出された金額を鵜呑みにするしかな
く頭をかかえるテナント様も多い状況です。
もしくは、工事額の詳細を聞かされることなく
「敷金から差し引いた」という結果だけが伝えられます。
基本的にはそうです。
ただし、
昨今ではその仕組みに納得できないテナント様もおり、
裁判が行われたケースもあります。
このように、原状回復工事は実際の支払者が
金額を確認する場合が少ないことから
B工事は高く設定されているケースが多く、減額の余地がある場合があります。
ただし、あまりにも適正価格と差が大きい場合は別ですが、
基本的には賃貸借契約で謳われていれば、
交渉の可否決定は貸主に100%あります。
原状回復費用の削減を検討
そのような状況で金額を下げたい場合、基本的には方針は2つ
1.貸主指定業者を使ったまま、金額交渉をする。
2.借主の用意する業者を利用する了承をもらう。
1に関しては、金額の妥当性を検証しましょう。
最も行われるのが相見積の取得ですね。
賃貸借契約で相見積を取得してはいけないとは
流石に書いてないでしょうから、
とるのは自由なはずです。
ただし、現状回復の細かい工事仕様は貸主でないと分かりませんから、
あくまで概算としての相見積となります。
また、貸主指定業者から得ている見積書と相見積は、
しっかりと工事内容を比較出来なければなりません。
「え…こんなに差があるの!?」
と喜んだ矢先、実は工事内容全然足りない相見積かも…
そのようなことも有り得ます。
2が可能な場合、減額の可能性は高くなります。
ただし、貸主からすれば回復工事の仕様を
いちから新しい業者に伝えなければならず、
借主・貸主共に手間を必要とします。
常に工事の方法や収まりについて
中継的な役割を果たすこととなります。
高額なB工事価格を頑として押し通される場合は
裁判などの方向性もありますが、
前述の通り、基本的に現状回復の権限は貸主です。
当事務所でも、
現状回復の見積精査を何度かしたことがあります。
1.2のどちらにおいても減額成功の事例はありますが、
100%ではありません。
ホワイトオウルでは無料相談窓口を実施しております。
受け取った見積書の精査が必要の際は、
よろしければご相談くださいね。
ブログの著者
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【健全で持続的な 施設,店舗の活用を支援】
・110社5600件以上の工事精査実績
・40以上の施設管理マネジメント
設備監査事務ホワイトオウルでは、
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対象の工事規模や内容によって異なりますが、削減額の10~30%を手数料とさせていただいております。
◇ 見積価格1000万円・査定による減額97万円の工事:《出動費170,000円》
◇ 見積価格13万円 ・査定による減額2.1万円の工事:《出動費2,700円》